「根拠のない自信」って持っていますか?
これってすごく大事です。
私は就活支援のときに、学生によく言っていました。「根拠なんてなくていい、私は働ける任せてくださいという根拠のない自信を持っておくと良いよ」って。
だって、本当にうちの会社でやっていけますか?なんて聞いても、絶対に分からないですよね。
来年、あなたの会社は儲かっていますか?と聞いて、売り上げ予測が立っていると言われてもコロナのような新型感染症がもう一度きたら、ガタガタになる産業は多いです。
確実な未来なんて存在しません。ただ、「きっと大丈夫」「きっとこれが正しい」と思うことはすごく大事です。
ある一つの例で、坂本龍馬の話があります。坂本龍馬は小さい頃体が弱く、泣き虫でした。その後、武術修行として江戸に出て、千葉道場で免許皆伝の腕を持つほどになり、その際にペリー来航や勝海舟との出会いで世界のことを考えて、後に脱藩浪士(藩の戸籍から出た武士 半ば犯罪者扱い)になりました。
そして面白いのが、脱藩浪士の身分でありながら、薩摩藩と長州藩という二大藩のトップ会談にこぎつけ、2人のトップを説き伏せて薩長同盟を結成し、大政奉還に繋げていきました。
じゃあ、坂本龍馬は薩長同盟が実現するという根拠を何か持っていたでしょうか?大政奉還が絶対に良いという根拠を持っていたでしょうか。きっと、「これしかない」と信じていましたが、根拠はなかったでしょう。実現できる算段は無い中で動き続けて実現したと思います。
スティーブ・ジョブスはスマートフォンを作る革新があったからApple社を作ったのでしょうか。違いますね。一時は低性能な製品を高額で販売したことで詐欺扱いされたこともあります。
でも困難や挫折、失敗があっても、最後は上手くいくという根拠のない自信が、自分を支えてくれることがあります。試験に落ち続けても挑戦する人たちは、また上手くいかないかも、そんな事が頭をよぎるかもしれませんが、「今回こそは上手くいく」と根拠なく思ってもらいたいと思います。