株式会社アウトソーシングテクノロジーは、エンジニア派遣・請負によるテクノロジー(技術)支援を行っている人材サービス企業です。
2023年度にアンコンシャスバイアス研修、2024年度に人的資本経営研修を実施させていただきました。

インタビュー/
株式会社アウトソーシングテクノロジー
ダイバーシティ推進プロジェクト 石井様(以下敬称略)

-簡単に自己紹介をお願いできますか?

石井: 人事課に所属しております石井と申します。主な業務は、ダイバーシティ推進プロジェクトを社内で立ち上げており、そちらの全体的なプロジェクトの進捗や企画運用まで一気通貫で行っております。
また、評価制度や法改正があった際には会社規程の見直し等も行っております。

-ダイバーシティ推進をまさに今やっていらっしゃるところだと思いますが、いつぐらいから取り組んでいらっしゃるのですか?

石井: そうですね。もともと女性活躍推進という形で、2018年から発足して活動し始めていますが、今年6月からダイバーシティ推進と名称変更をして活動している状況です。

弊社(中村)を知ったきっかけは?


-そんな中で、お仕事をご依頼いただいたのですが、そもそも私を知ったきっかけはどこでしょうか?

石井: そうですね。2,3年ぐらい前ですかね、もともとキャリアコンサルタント資格に興味があり、技能士を目指していた時、その勉強の中で中村先生とお知り合いになれたことがきっかけです。

-X(https://x.com/NEKOcounselor)やLINEオープンチャット(キャリアコンサルタント向け)の公開勉強会があったと思いますが、どの勉強会から参加されていましたか?

石井: オープンチャットが始まる前ぐらいですね。

-そこから仕事のお話になったのは、東京での懇親会でしょうか?

石井: そうですね。ちょうど女性活躍推進の全体会議をやろうとしていたタイミングでした。メンバーをすべて集めて、報告会や勉強会ができないかという話がありまして、講師に適任な方を探していました。やはり外部の情報や、市場感を知っている方のほうが、私もメンバーにとっても刺激になるんじゃないかなと思い、中村先生にお声がけさせていただきました。

-ありがとうございます。お声掛けしてもらったのですが、それ以前には、(中村の)セミナーや研修を受けたことがあったのでしょうか?

石井: はい、ありました。

-そこである程度わかっているし、お願いしてみようかなという感じでしたか?

石井: そうですね。セミナーに参加したことのない方に依頼するのは、なんとなく個人的に不安がありました。他のコンテンツではありましたが、自分が経験して、話が分かりやすく、端的に教えてくれる先生の研修は楽しかったので、お声がけさせていただきました。

-ありがとうございます。すごく嬉しいです。そこがきっかけで研修導入だったのですが、一番初めはアンコンシャスバイアスですよね。相見積もりだったと思いますが、どうして(中村を)選んでくださったのでしょうか?理由を聞いたことなかったなと思いまして(笑)

石井: そうですね。ほかの業者さんや研修会社さんと比較をさせていただいたのですが、他社さんはコンテンツができあがっている状態でした。当社にマッチしているアンコンシャスバイアス研修は難しいと感じ、あとは費用感ももちろんありました。
また、録画させていただき、研修に参加できない方にもWebでお見せできるように設定できたところが結構大きかったかなと思います。

-録画可能なところが少なかったんですね。

石井: そうですね。録画についてもそうですし、「eラーニングにしたいです」と話をしたときに、別料金がかかります、もしくはNGですというところがありましたね。

-そうなんですね。弊社はなんでもOKですからね(笑)

石井: 柔軟に対応していただいたことが大きな決め手になったかなと思います。

 

研修導入の背景は?


-研修テーマを、「アンコンシャスバイアス」にしようと思った背景は何かあったのですか?
「アンコンシャスバイアスっていうテーマでやりたいと思います」と言われてコンテンツを作った記憶があるのですが。

石井: そうですよね(笑)。今までそういったコンテンツが当社ではなかったんです。人材サービスを展開していて、人を財産とする会社なのですが、知らないうちに偏見を持っていたり、傷つけてしまうことがあるんじゃないかって。「無意識の偏見ってなんだろう」というアンコンシャスバイアスを一回学んでから、次のステップにいった方がいいのではないか、という話からアンコンシャスバイアスをテーマにご依頼しました。

-なるほど。実際に研修の中でも、無意識に傷つけているという事例は、結構皆さんが驚いていますよね。

石井: そうなんですよね。「バリバリ働きたいな」と思っているのに、「出張は男性に任せるよ」と言われてしまう事例とか。

-そうそう。結婚して「二人別々に住んだらなんかかわいそうだね」と言われて、それで傷つくとかね。

石井: そうですね(笑)。本人としては、ベストな形を取っていて、「かわいそう」ではないんですけどねっていう。

-本当にあれで気づかれた人もいて。たぶん皆さん一回だけだと忘れてしまうので、何回も見て思い出してくれればすごく嬉しいなと思います。

石井: そうですね。現在eラーニングコンテンツとして、社内で誰でも見られる状態にしています。幅広く見ていただいているかなと思っています。

 

研修実施後の感想は?


-1回目のアンコンシャスバイアス研修を受けてどうでしたか?受講者の評判感想など教えてください。

石井: 本当に好評でした!アンコンシャスバイアスを「聞いたことないよ」とか、「知りませんでした」っていうメンバーにも、「こういう事例が該当するんだ」と知ってもらうことができました。
視聴率やアンケートの回答率を見ると、管理職はほぼ視聴しているコンテンツになっています。
アンケートからも「気を付けたいです」や、「自分が知らないうちにやっていたことが該当するんだと思ったので、今後は改善したいです」など、いろんな気づきがあったコメントが多く、大好評のコンテンツになりましたね。

-もうすごく嬉しい、ありがたいことですね。その後、2回目として人的資本経営をテーマにご依頼いただきました。実際参加された方々のアンケートや意見など、反応はどうでしたか?

石井: アンコンシャスバイアス研修のタイミングで、品質や研修の内容も、当社にとってフィットした研修を作ってくれる方という信頼がありました。2回目も概ね良好で、人的資本経営のワード自体は知っていたけれど、かみ砕いていただいてよく分かりましたなどの感想がありました。eラーニングも準備が出来次第、公開予定です。

 

研修実施後の変化は?


-2回目の研修も含めて、その後、社内で気を遣う言葉が出てきはじめたとか、なんか変化ってありますか?それともやっぱり1回だけの研修でそこまでは難しい感じでしょうか?

石井: そうですね。やっぱり継続的にやっていかないとなっていうのは、痛感してまして。見ても忘れちゃうんですよね。自分が困ったことがあったり、面と向かって指摘されないと、「これがそうなんだ」って自覚できないですよね。メンバーとも継続的にやっていかないといけないと話しています。
管理職の方からは「メンバーとの面談の際に、背景や理由などを丁寧に伝えてから、本人の意向を確認したり、仕事をお願いするようになった」など、聞いています。ワンクッションあると受け止め方が変わってきますよね。

-素晴らしいですね。ワンクッション追加できるようになったら、気持ちが全然違いますもんね。変わっていってほしい、いい雰囲気になってほしいですね。

 

今後の展望は?


-ここからは、石井さんの思いみたいなところでいいんですけど、ダイバーシティ推進もそうですし、今後こんなことやりたいなとか、こうしていきたいなとか、そういう思いってありますか?

石井: そうですね。どういったところにパフォーマンスが出せるのか、っていうところを見極めたうえで、本人の意向に沿って、専念できるような文化ができたらいいのかなと思ったりはしていますね。
あとは、仕事に対してワクワクするようなことがすごく大事だなって、ここ最近思います。
「従業員がワクワクすることはなんだろうな」って考えている人たちが、自分自身の気持ちをおざなりにするパターンもよくありますよね。他人も大事だけど、自分自身も大事にしてほしい。誰もが自分らしく活躍できる職場環境づくりを今後もできたらなと思っています。

-いいですね。ワクワクしてもらうとか、元気になってもらう。起点は人事かもしれないけれど、支援する側のほうが、「こうなったらいいよ」っていうふうに言える組織を作っていきたいっていうところですね。
御社の速度にあわせて、私もバージョンアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

石井: もう十分、いつもご協力いただきありがとうございます。

 

最後に一言いただけますか?


石井: 人事の業務って、面談ももちろんそうなんですけれども、規程の改定であったりとか、給与計算であったりとか、労務関係であったり、いろいろな業務をマルチタスクでこなさなければならない企業が多いかと思います。
社外の新しい事例や情報を提供してくれる外部の講師であったり、ヒアリングの良きアドバイザーを味方につけることで、人事業務のスキルアップにもなりますし、ひいては会社全体の働き方改善のためになると思うので、ぜひ中村先生を知っていただけると嬉しいなと思います。

協力:株式会社アウトソーシングテクノロジー ダイバーシティ推進プロジェクト 石井様